子育て環境の良いマンションとは?子どもにも大人にも暮らしやすい条件を考えてみよう

不動産コラム

マイホーム購入のきっかけを聞くと、「子どものため」という人がたくさんいらっしゃいます。親として環境の良い場所で子育てをしたい、学区のよい地域で通学させたい、と思うのは当たり前のことですよね。特にマンションは利便性が良い立地であることが多いのですが、その中で「教育環境」「子育て環境」もポイントが高い物件とはどんな特徴があるのでしょうか。今回は子育て世代のマンション選びについてお話します。

乳幼児期の環境で大事なポイント

子どもが生まれたばかり~未就学の時期には、近くに保育園や幼稚園があるか、どんな保育方針の園なのかなど確認しておきましょう。待機児童問題もありますので、事前のリサーチは重要です。

また、0歳児から遊べる児童館や行政の子育て支援サービスも近くにあると便利です。

また、子どもが小さいうちは何かと医療機関のお世話になる回数が多くなります。特に小児科、耳鼻科、皮膚科があるかは重要ポイントです。また、夜中の発熱など突発的な状況にも対応できる「救急外来」が近くにあると安心です。

この時期には、歩いていける距離に公園があるかも重要です。さらに公園の雰囲気も実際に足を運んで確認しましょう。なかなか現地まで足を運べない場合には、口コミサイトの情報をチェックするなどしましょう。ベビーカーで気軽に入れる飲食店や、ベビー用品が充実したお店もあるとよいです。

小学校入学以降は「安全性」に着目

小学校に入学すると、子どもだけで行動する範囲がぐっと広がります。交通事情や防犯面など、「安全性」を重視した環境を選びましょう。

まずは、どこの小学校・中学校に通うことになるのか。地図上で距離が近い学校に通学するとは限りません。

自治体のホームページなどで、マンションの住所から学校区をきちんと把握しましょう。不動産会社に問い合わせれば教えてくれます。そして、大事なのが「通学路」です。交通量の多い道路沿いであれば、ガードレールは設置されているか、スクールゾーンがあるか、人気のない細道や死角はないか、実際に歩いてみるのが一番です。物理的に無理な場合は、地図アプリなどで確認することも出来ます。さらに大人と子どもでは視界も大きく違います。大人には簡単に認識できることも、子どもには見えない、気づかないこともあります。大きな幹線道路などが付近にある場合は、危険な交差点や横断歩道はないかを見ておきましょう。

共働き世帯である場合、放課後を過ごす場所があるかも大事です。児童館、図書館、公民館、学校の放課後児童クラブなども事前にリサーチしましょう。

さらに塾が複数あるかも重要です。親が送り迎えをしなくてすむ距離にあると非常に便利です。塾に問い合わせをすると、周辺の学校の学力レベルや受験事情なども教えてもらえることがあります。

学習塾以外の習い事もスポーツ系・文科系を問わず、たくさんあると選択肢が広がります。

マンションは駅周辺や立地条件の良い場所に多いため、比較的これらの条件を満たしやすいと言えます。送り迎えひとつにしても、時短が叶えば大人の負担も軽減されます。

マンションの共用施設にも注目

ある程度の戸数があるマンションになると、共用部分の施設も充実します。

雨の日も子どもを思い切り遊ばせることが出来る「キッズルーム」は、未就学児童のいる家庭で非常に重宝されます。子どもだけでなく大人のコミュニケーションも図れるので、いろいろな情報交換や交流も出来ます。またスタディールームなどの施設は、子どもだけでなく大人にも有難いスペースです。最近ではWI-FI環境が整っているスペースもあり、パソコン作業も可能になっています。

セキュリティ面でも「鍵ひとつ」で管理できるマンションは、子どもにとっても安心です。

分譲マンションの入り口は「オートロック」ですし、インターホンもカメラ付きならば人物の確認ができます。また、管理人などの「人の目」があることに加え、防犯カメラが複数設置されており、外部の人間が比較的入りにくい構造になっています。24時間体制でセキュリティシステムが監視しているのも安心材料になります。戸建てでは揃えきれないセキュリティシステムも、マンションなら標準装備になっているのでお得です。

またファミリー向けのマンションでは、子どもがいる世帯が多く入居します。子ども同士も同級生がたくさんいるので、登下校の際に一人になることが少なくなります。

騒音を気にするなら、1階か2階住戸がおすすめ

集合住宅では下の階への騒音に配慮する必要があります。そういった中で少しでも気が楽なのは1階住戸です。また、下がエントランスや共用部になっている2階住戸(最下階住戸と言います)なども、下に人が住んでいないので音を気にせず生活できます。

子育て世代の方は、ぜひこれらのポイントを参考にマイホームを探してみてください。