マンション売却のコツ−少しでも高く売るには?−

不動産コラム

マンション売却をする時には、「どれだけ高く売れるか」に意識が行きがちです。もちろん出来るだけ希望の金額で売れることも重要ですが、売却を依頼する不動産会社選びが売却の成功を左右します。媒介契約の期間は基本が3ヶ月です。6ヶ月、9ヶ月と販売期間が長期化すると、売り出し価格と成約価格の差も大きくなってしまう傾向にあります。最初の3ヶ月にスピーディに高く売るためには、どんなコツがあるのでしょうか。

査定は複数の不動産会社に頼もう

まずは自分のマンションがいくらで売れそうか「査定」を不動産会社に依頼しますが、必ず複数の会社にお願いしてみましょう。不動産会社は、同じマンションや周辺の成約事例を元に、その時の市況などを考慮して価格を算出します。

価格を比べることも重要ですが、良い不動産会社を見極めることが最大のポイントです。例えば媒介契約を取りたいがために、根拠のない高値を言ってくる業者もいます。「査定金額」=「この金額で売ります」という保証ではありません。査定価格の根拠をきちんと説明してくれるかどうかが重要なのです。査定価格の根拠があいまい、説明できないといった業者には仲介を依頼してはいけません。机上査定を5~6社に依頼し、その中から3社くらいに絞ると良いでしょう。

担当者との相性も大切

最初に査定を依頼した時に担当した営業マンが、そのまま売却の担当となるケースがほとんどです。一度担当になるとそうそう変更することも出来ないので、最初の段階での見極めが大切になります。とにかくいろんなことを質問してみましょう。スピーディにきちんと答えが返ってくるか、知識の量や正確さも重要です。不動産は専門用語も多いので、素人にも分かりやすい言葉で説明してくれるかもポイントです。その点で、若手営業マンよりベテラン営業マンが安心なのかと言われると一概にそうとも言い切れません。もちろんベテラン営業マンの方が経験値では上ですが、熱意や体力面では若手でも負けません。少し難しい質問をした際に即答できなくても、きちんと調べて回答してくれれば問題ありません。

また売却活動に入ると、購入希望のお客様を内見で案内します。担当者の身だしなみ、話の分かりやすさ、丁寧さは重要な見極めポイントです。担当者と会えるチャンスは、机上査定の次の実査定の時です。やはり人対人ですので、あなたが感じた印象は購入検討者も同じように感じるはずです。「この人なら安心して任せられる」という担当者を選びましょう。

マンション内で別の部屋が売り出されていたら

もしも同じマンションの中で、あなたの部屋以外に同時期に売り出されている部屋があったらどうしますか?購入検討者にとっては、立地も築年数も条件は同じです。部屋の間取りや広さ・方角などに差があったとしても、ほとんどの場合価格競争になってしまいます。競争になってしまうと値下げせざるを得なくなり、希望価格を下回る結果となります。少しでも高く、希望金額で売却したい場合には一度売却活動を中止し、販売時期をずらすのも一つの方法です。出来るだけ同じマンションで競合しないようにしましょう。しかし稀に、競合した方が有利な場合もございます。担当者へお気軽にご相談ください^^

リフォームは必要?

売却前に少しでも綺麗な状態にするために、大掛かりなリフォームが必要でしょうか?実は、答えはNOです。あなたのマンションを買ってくれる人の立場で考えると、自分好みにリフォームしたいからです。好みでないリフォームがされた上に価格が上乗せされているマンションよりも、多少古くても安い価格で買えて自分好みにリフォームしたいのが買い手の意向です。

また売り手であるあなたの立場で考えても同様です。例えば200万円かけてリフォームしたとしてもそのまま売却価格に200万円上乗せ出来るわけではありません。中途半端にリフォームをすると、していない箇所との差が生まれて逆効果になる場合もあるのです。最近は業者がフルリフォームを行なってから販売している物件もありますが、個人でフルリフォームするとなるとかなり高額になります。

その代わり、内見前のハウスクリーニングはしておきましょう。物件の立地条件が良くても、いざ部屋の中を見てがっかりされると成約率は下がってしまいます。一番避けたいのは、汚れや補修を値引き交渉の材料にされてしまうことです。購入検討者の印象を良くし、スピーディに売却できるように綺麗にしておきましょう。

ハウスクリーニングの相場価格は、部屋の広さにもよりますが大体10万円前後と考えておくと良いでしょう。