ネット銀行の「UI銀行」をご存知でしょうか?UI銀行は東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下のネット銀行です。元々は関東で展開しているきらぼし銀行ですが、UI銀行での住宅ローンは2024年8月からスタートしており、もちろん全国対応しています。今回は、UI銀行のネット銀行ならではの利用しやすさや特徴をご紹介します。
他の銀行にはない特徴
1.最大5億円まで融資
まずは融資限度額が5億円と非常に高額なことです。銀行グループの協力によって実現しているようですが、なんと夫婦ペアローンでそれぞれ5億円融資可能なので、最大10億円まで可能ということになります。
2.リフォームも融資対
なかなかネット銀行では難しい「リフォーム代金」部分も融資対象としています。中古物件を購入して好みのリフォームをしたい方には、非常に嬉しいポイントです。もちろん審査時にはリフォーム代金の見積書が必要ですので、早めに準備しておきましょう。
3.住み替えの「買い先行」に対応
住み替えの場合には「売り先行」「買い先行」の2パターンがあります。「売り先行」とは今住んでいるマイホームをまず売却し、既存の住宅ローンを完済してから住み替え物件の購入を行う方法です。新しいマイホームの購入時に、改めて新しい住宅ローンを組むことになります。
一方の「買い先行」とは、今住んでいるマイホームの売却よりも先に、住み替え先の新しいマイホームを購入する方法です。買い先行の場合は今住んでいるマイホームの売却が後回しになるので、一次的に住宅ローンを2つ抱えることになります。このダブルローンの時期が非常に家計を圧迫することになります。そのため住み替え先の住宅ローンの審査時も非常に厳しくなるのが一般的です。また「既存の住宅ローンを完済すること」や、「頭金を〇割いれること」といった条件付きで承認される、さらに「6か月以内に売却して既存ローンを完済すること」という大前提の話に限定されることがほとんどです。
UI銀行ではこの「買い先行」のパターンに柔軟に対応しており、「今住んでいるマイホームは売却する」という前提で既存ローンは審査時の返済比率から除外してくれます。一から新しく住宅ローン審査を受ける形となるので、意外と融資可能額が伸びる可能性があります。
またダブルローンの期間中、元金を据え置き、金利負担のみとしていることが大きな特徴です。マイホームを売却するまでの1年間に限定されていますが、ダブルローンの家計負担を大きく軽減してくれるルールです。住み替えの方には非常に利用しやすいのではないでしょうか。
4.スタートアップの社員・役員も借入可能
起業したばかりの企業オーナーや社員の方は、住宅ローンの融資を通すことが非常に狭き門でした。UI銀行では、こうした方の申込みも可能です。ただし営業(勤続)3年以上という条件はあります。
5.土日の電話窓口がある
ネット銀行では通常メール対応しかない場合が多いですが、UI銀行では土日に電話相談が可能です。関東にお住まいであればローンプラザに出向いて対面で相談することもできます。
金利の種類
選択できる金利の種類は大きく2つ、変動金利と固定特約です。
固定特約は3年・5年・10年・20年の中から選べます。相変わらず変動金利の人気が高いようですが、子どもの教育費がかかる時期だけ固定特約を選択する人も多いようです。
ちなみに2025年3月の金利は
変動金利 0.445%~0.580%
3年固定 1.605%
5年固定 1.705%
10年固定 1.905%
20年固定 2.555%
となっています。
最安の0.445%で35年返済の場合、返済金額は下記の通りです。
3,000万円 77,148円
4,000万円 102,864円
5,000万円 128,581円
団体信用生命保険の種類が豊富
ネット銀行では団体信用生命保険にも柔軟に対応していることが多いですが、UI銀行では7種類の団信を用意しています。
- 一般団信
- ワイド団信(+0.3%)
- 一般団信+がん団信50%(+0.05%)
- 介護保障特約付き団信(+0.03%)
- 団体信用生命保険+W入院サポート(+0.05%)
- 団体信用生命保険+ガン100%(+0.1%)
- 団体信用生命保険+3大疾病&5つの重度慢性疾患保障特約付き(+0.3%)
若い方でもがん団信の需要は高くなっています。50%か100%で悩む方は多いようですが、がん保障100%でも金利上乗せが0.1%(一般的には+0.2%が多い)なのもうれしいポイントです。
5億円融資の場合には、複数の団信の組み合わせ(1億+2億+2億)で対応します。
商品概要によると完済年齢が75歳未満となっているので、最長借入年数には注意しましょう。
中古物件を購入してリフォームする人、住み替えにも柔軟に対応しているUI銀行住宅ローン、是非検討してはいかがでしょうか。