新築マンションの高騰が止まらない昨今、マイホーム購入を検討中の人にとっては物件選びが非常に難しくなっています。背景には土地代や建築資材、加えて人件費の高騰があり、新築マンションの価格にダイレクトに影響しています。そんな中、購入の選択しとして積極的に考えたいのが中古マンションです。今こそ中古マンションを購入するメリットを再確認してみましょう。
中古マンションのメリット①「価格が安い」
中古マンションの最大のメリットは、新築に比べて価格が低いことです。物件の築年数が経つにつれて価格が下がる傾向があるため、同じエリアや同じ広さであっても、中古マンションは新築よりも手頃な価格で手に入れることが可能です。人気エリアでは新築マンションの価格に引っ張られて高値を維持している物件もありますが、抽選で落選する心配がないことや入居まで最短期間で済むなどメリットがあります。
中古マンションのメリット②「立地条件が良い」
中古マンションは、既存の住宅地に建てられていることが多いため、すでに発展した都市や便利な場所にあることが多いです。新築マンションは、都心や人気エリアで土地が少なくなっているため、郊外に建設されることが多いですが、中古マンションなら利便性の高い立地を手に入れやすくなります。特に都心部ではまとまった建設地を入手することが困難で、土地の権利が「所有権」ではなく「定期借地権付き」の物件も増えています。
中古マンションは住みたい街や、路線・駅を限定して物件を探すことが可能なので、希望に合う立地条件を叶えやすくなります。特にお子さんがいる家庭では、学区を限定して物件探しができるメリットがあります。
中古マンションのメリット③「専有面積が広い」
ここ数年新築マンションはコンパクト化が進んでいるのをご存知でしょうか。首都圏での新築マンションの専有面積は
2010年代前半:平均専有面積 約70㎡~75㎡
2020年頃:平均専有面積 約65㎡
2023年:平均専有面積 約60㎡
直近10年でここまで変化しています。
これは価格高騰に対応するためデベロッパーの苦肉の策とも言えます。以前は同じ予算で70㎡以上の部屋が購入できていたのが、現在は60㎡ほどの部屋しか買えないという状況です。逆に言うと、以前は70㎡以上の部屋が沢山流通していたということです。少しでもゆったりとした部屋が欲しい場合は、中古市場の方が沢山ストックがあるはずです。
中古マンションのメリット④資産価値の安定
新築マンションは購入直後に価値が下がることが一般的ですが、中古マンションはすでに価格がある程度落ち着いているため、急激な価格変動が少なく、資産価値が比較的安定しています。これにより、転売する際に大きな損失を被るリスクが軽減されます。
中古マンションのメリット⑤実物を確認してから購入できる
中古マンションの場合、実際の物件を見てから購入を決めることができます。新築マンションは図面やモデルルームでしか判断できないことが多いですが、中古ならば周囲の環境や住み心地、共用施設の状態など、実際に確認することができるため、より納得のいく選択が可能です。特に日当たりや眺望、部屋の広さ、天井の梁や柱の大きさなどの詳細を体感できるのは大きなメリットです。
中古マンションのメリット⑥リノベーションの自由度
中古マンションを購入後、自分好みにリノベーションすることで、理想の住まいを実現することができます。リノベーション費用を含めても、新築マンションを購入するよりもコストが抑えられる場合があります。また、既存のレイアウトにとらわれず、自由に設計する楽しみもあります。より自分たちの希望する住まいを実現するには中古マンションの方がおすすめです。
中古マンションのメリット⑦管理体制を確認しやすい
中古マンションでは、既に運営されている管理組合や管理会社の実績が確認できます。日々の清掃状況や共用部分のメンテナンス、管理人の対応などが評価できるため、管理がしっかりと行われているかどうかを判断しやすいです。購入後に「管理がずさんだった」といったトラブルを回避できる可能性が高まります。また、過去の大規模修繕工事や日常的な修繕履歴を確認することができます。建物の劣化具合や今後必要な修繕の見通しが立ちやすくなり、修繕の履歴がしっかりとある物件は、今後の維持コストが抑えられる可能性があります。さらに修繕積立金がきちんと積み上がっているかも確認できます。大規模修繕工事前の物件の場合は、重要なポイントとなります。
そして新築時から数年経過している中古マンションでは、住民間のコミュニケーションの質も確認可能です。コミュニティが良好な場合、住み心地が良く、トラブルも少なくなります。
コスト面や立地面でのメリットが大きい中古マンション、是非マイホーム購入の選択肢にしてください。